レオン加来匠完全監修 SPM65
発売以来、東北地方から九州に至るまで、その釣獲力で全国のメバリスト達の心を射貫いたSPM55とSPM75。
そしてライトプラッガー共通の潜在欲求でもあった「中間サイズ」を、レオン加来匠完全監修の元フォルムの見直しと共に65mmにリサイズされ、またノーマルウェイトVersionをバスデイから、そしてライトウェイトVersionのS&Sがインクスから発売というライトプラッガーには堪らない双子ラインナップが構成された。
SPM S&S
(Shallow & SwayBack )
65mm /4.0g
税抜き価格 1500円
【S・P・Mショートストーリー】
SPMはフォールの際に小刻みにボディを揺らしながら水平に落ちていく「シミーフォール」が秀逸であり、リフト&フォールの釣りにも非常に適しているが、基本は表層付近でのスローリトリーブが主体のシンキングペンシルである。しかしレオンの目の付け所はSPMに隠されたもう一つの才能だった。それはボトムからの跳ね上げなど「縦ジャーク」で素晴らしくトリッキーなリーピングダートをするところだ。つまりレオンが講じたシークレットメソッドは、SPM75によるボトムプラッギングであり、いうならば「ボトムワインド」のプラグバージョンとも言える一種異質な釣法だった。
そしてかの日、いわきのスーパー尺メバリストとして名を馳せていた佐藤宏樹(現INXオフィシャルスタッフ)がレオンを地元ポイントへ案内した際、佐藤は想像も出来なかった光景を目にする事になった。レオンはやおらSPM75を結び、フルキャストしてディープゾーンとも言える15mブレイクボトムまで沈め、さながらエギングのように三段階のHPSJで跳ね上げてテンションフォールさせ、いきなり肩の筋肉が盛り上がったいかつい尺オーバーのメバルをヒットさせたのだ。
佐藤のメバリングがその日を境に大きく変化したのはいうまでもなく、特別な夜となったのだった。
【S&SインクスVersion】
65サイズの企画をバスデイ社に持ち込んだレオンにはこの時点で二つのメソッド構想があった。
一つは75同様にアピール力と喰わせを両立できるであろうオリジナルウエイトによるボトムプラッギングと、もう一つはライトウエイトシンカーバランスによる真逆のサブサーフェスドリフティングだ。流れの中で水面直下の流下ベイトにしか反応しない厄介なメバルや闇ゴロタ場など止水ドシャローに潜む大型メバルを攻略するために、「デッドスローで水面直下」「ステディリトリーブでは引き波を立てる」ようにウエイトを調整し、かつフォール時には弱った小魚を演出するため若干の尻下がり姿勢を付加させたのがシャロー&スゥエイバックのS&Sなのである。